動悸

A,動悸の概念
動悸は平常時に自分の心拍動を意識する状態をいいます。
動悸は日常の臨床で多くみられますが、必ずしも心疾患の存在を意味するものではありません。
しかし多くの場合、患者さんは心臓に異常があると信じてしまい、その不安が症状をいっそう激しいものにさせます。
動悸の原因には心臓性動悸、心外性動悸、心因性、薬剤、嗜好品による動悸などがあります。
心臓性動悸は器質的疾患(中隔欠損症、心臓弁異常、心筋症など)によるものと、不整脈(洞性頻脈、発作性頻拍症、心房細動、期外収縮、徐拍性不整脈など)によるものとがあります。
心外性動悸は貧血、発熱、呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症、低血糖などによるものがあります。
心因性動悸は心臓神経症、不安神経症、過呼吸症候群などによるものがあります。
薬剤、嗜好品による動悸には交感神経刺激薬、副交感神経遮断薬、血管拡張薬、アルコール、たばこ、コーヒーなどによるものがあります。
このように一口に動悸といってもその原因は多岐にわたっていますので、鑑別診断が特に重要です。

B,動悸の鍼灸治療
動悸に対する鍼灸治療は西医による鑑別診断が先決で、原因が器質的疾患による動悸は対象外となります。
動悸の原因が機能的、心因的なものはほとんどが自律神経(交感神経、副交感神経)のアンバランスによるものですから、鍼灸治療が非常によく効きます。
C,動悸の対策(動画)
運動や精神的緊張による動悸は生理的現象ですので心配ありませんが、平常時の動悸は原因疾患があって、それによる神経反射と心臓の刺激伝道系が複雑に関与して発生します。
したがって動悸を感じたなら、検査による原因疾患の特定と適切な治療を心がけてください。

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